暖気運転に必要なバイクの知識

暖気運転

暖機運転はエンジンをかけ、そのままのアイドリング状態にしておくことです。昔はバイクに乗るときは常識的に知識としてこれを行っていたものですが、今はエンジンをかけたらすぐに発車させ、まったく通常の運転を始めることを多く見ます。昔のエンジンはキャブレターによってエンジン内にガソリンが供給されていましたから、エンジン内の燃料爆発が安定して行われず、不安定なエンジン回転を起こしましたが、今はそれがコンピューターで計算されたインジェクションによって行われますから、常にエンジン回転が安定していて、暖気運転は不要だとする考えがあります。

しかしこの考えは、エンジンの燃焼のことだけを考えてのもので、その他のメカ部品のことを考えていません。バイクのエンジン内を高速で上下するシリンダー、ピストンはもちろん金属製です。金属は熱を持つと膨張します。この膨張をしきった状態で最適な寸法になるようメーカーは設計しています。金属材料はなるべく熱によるサイズ変化の少ないものを選定してはいますが、完全ではありません。またエンジン内のタペット類なども同様です。

レトロ

それからエンジン内を潤滑しているオイルなどもエンジンかけ始めのときはまだ下部にあり行き渡っていません。ですからシリンダーピストンの接触面にオイルが完全に供給されていませんから、激しい抵抗があるはずです。このときの磨耗がエンジンの寿命を短くしているであろうことは知識としていいことです。またギヤやスプリングなどの小さな部品も熱が完全に伝わってから本来の機能を発揮するよう設計されていますから、インジェクションの時代においても1分程度の暖気運転はするべきなのです。

ハーレー

独自なバイクメーカー ヤマハ

ヤマハ

世には多くのバイクメーカーがあります。そんな中で、ヤマハは独自な存在とされています。そもそもは楽器メーカーから分離独立して、1955年に立ち上げられた会社なのです。実はメジャーなバイクメーカーとしては最後発の位置づけにあります。それでいて、第一作の”YA1”が富士登山レースで優勝して、大きな話題となったという実績を持っています。

富士登山レースといえば、日本国内では最大の二輪レースとして権威のあるものでした。このことによって、優勝し、たちまち有力メーカーの一翼を担うこととなりました。それ以降は、ロードレース世界選手権優勝をはじめとする数々のモータースポーツでの戦績や、”DT1””RZ250”などの人気モデルモデルをヒットさせ、いまでは、すっかり国際的なバイクメーカーのポジションを確保するに至っています。

ヤマハ

そのルーツからしても、楽器の感性に裏打ちされた官能的で優美なデザインが同社のアピールポイントであったのです。なお、ヤマハ車はそのデザインに関しては、創業以来、日本の工業デザインの雄として存在感を誇るGKデザイングループがかかわっています。秀逸な機能美が輝いているのは、会社の姿勢によるものです。同社のお理解するために知っておくべき基礎知識です。

輸入バイクの中でもトップの人気を誇るハーレー

ヘルメット

世界中に多くのファンを持つハーレーは、数ある輸入バイクの中でもトップクラスの人気を誇っています。

現在のモデルは、毎日整備をしなくても、故障することはほとんどありません。しかし、メンテナンスは必要です。

ベテランのライダーであれば、メンテナンスのコツを知っています。しかし、初心者のライダーは、良く知らない人もいます。プロが行う整備は、トラブルの予防も含まれています。輸入バイクのメンテナンスを行っている店舗は、日本全国に数多く存在しますが、できるだけ評判が良く実績のある店に依頼した方が安心です。

エンジンオイルの交換では、2回に1度はオイルフィルターを交換した方が良いと考えられています。オイルフィルターというのは、エンジンオイルの汚れをろ過する重要な部品です。放置していると目が詰まってしまい、循環が悪くなってしまいます。最近は、高性能のフィルターも登場しており、金属粉をオイルフィルターで集めることができます。

オイルフィルターを外す場合は、レンチが必要です。フィルターレンチで緩めるとオイルが漏れてくるので、事前に新聞紙などを置いておいた方が安心です。オイルフィルターを締め付ける場合は、締められるところまでは手で締めて、あとはレンチで軽くしめる程度で十分です。

ハーレーと過ごす毎日
https://www.everyday-harley.com/

バイクのクラッチレバーの知識

レバー

クラッチほど使い方で寿命が変わる、バイクのパーツはありません。うまく使えば10万㎞以上使えるし、乱暴に使えばあっという間にだめになってしまいます。クラッチを上手に使うには、半クラッチを多用しないことなどがあげられますがクラッチレバーの遊びの調整も、重要なポイントになってきます。クラッチを上手に使う知識は、静かにクラッチをつなぎ半クラッチを多用しないことです。エンジンの回転とシンクロさせて、ギヤーチェンジを行うようにしてください。

クラッチレバーの調整方法を覚えて、バイクのクラッチを長持ちさせましょう。調整方法は取付け部から出ているワイヤーの付け根の大きなねじの、ロックナットを緩めます。ロックナットには切れ目が入っていて、ドライバーなどでも緩めることができるようになっています。

ゴムのカバーで覆われている場合もありますが、カバーは手で簡単に移動ができます。ロックナットを緩めたら調整ねじを回して、ワイヤーの遊びを調整します。取付け部で1~2ミリ、エンドで1~2センチの遊びが標準になっています。絶対に遊びをゼロにしないことと、確実にクラッチが切れることさえ守れば自分に合ったクラッチポイントで構いません。一度試走して本当に自分の手にしっくりくるか、確認しておいてください。

ハーレー

バイク業界の動向とユーザー獲得の工夫

ハーレーライダー

バイク業界は、国内で不況で現在でも生産・量販売台数ともに減収する傾向が見られます。オートバイは都市部でのユーザーが多く、地方ではユーザーが少ない傾向が見られます。

都市部にはマンションが多く、自動車所有に経費が掛かることから若者の二輪離れが深刻で、高齢運転者では、安全性や走行中風に吹かれることで特に冬の利用を避けることから徐々に運転を止める人が多いようです。

国内で深刻なユーザーの減少に歯止をかけるため、新興国をターゲットにユーザー獲得を狙い、新興国向けには小型エンジンを搭載した、小排気量のバイクを生産し、欧米向けには大型エンジンを搭載した大排気量のバイクを生産し、海外での需要に注目しています。

メーカーは、先進国よりも新興国へシフトチェンジが図られ、先進国向けには富裕層や趣味でハンドルを握るライダー向けに高額な車両を生産し、新興国向けには、実用性と燃費性能を重視した小型車両の生産に力を入れています。

また、利益を確保する側面から国内生産拠点よりも海外生産拠点での生産を強化し、コストを抑える努力がされています。

世界戦略としてその国に合ったニーズで富裕層から一般層、ビジネスから趣味のバイクまで、多種多様な取り組みがされています。

ツーリング